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アイビーメディカルインフォメーションシリーズ 本当はこわい高血圧

本当はこわい高血圧

痛くもかゆくもない高血圧

「血圧が高い」と言われてもピンと来ない.当然です.痛くも痒くもないのですから.でも、高血圧は「サイレント・キラー(自覚症状の出ないうちにどんどん人のからだを悪化させる)」と呼ばれているのです.

液体である血液を体のすみずみに送るためのポンプが心臓、送るためのホースが動脈です.この中でどのくらいの水圧がかかっているかを表したのが「血圧」.つまり、ポンプがどのくらいの圧を出している(出さなければならない)のか、ホースにどれほどの圧がかかってしまっているのかを示します.

血圧が高い、ということは、1回の心拍動で送り出さなければならない血液量が増えてしまっていたり(=肥満や塩分の過剰など)、動脈が硬くなったり詰まり気味になってしまっている(=動脈硬化やタバコの害など)、ということを意味します.また、血液自体がドロドロになってしまうような高脂血症や糖尿病では起こりやすくなります.でも、「今、自分の血圧は○○くらいだ」などと感知できる能力を人間は備えていません.痛みなどとして感じることができないのです.

脅かすわけではありませんが・・・

高い圧を出さなければならないポンプ(心臓)は当然早く傷みます.心不全の原因になります.高い圧を受けた血管も早く傷みます.傷んだ動脈に高い圧が加われば、亀裂が入って血が漏れます.脳で起これば脳出血(脳卒中).イチコロで死ねればまだいいほうで、中途半端に回復すると本人にも家族にも長くとんでもない苦労が待っています.動脈が詰まってしまえばその先には血がめぐっていきません.心臓で起これば心筋梗塞、脳に起これば脳梗塞、足に起これば足の指が腐ったりします.腎臓の中の血管が傷めば腎不全になります.頭痛やめまいの原因にもなります.高血圧の行き着く先は、日本人の死因の3分の2を占める脳卒中や心筋梗塞といった重篤な病気.奈落の底に落ちてから後悔するのでは遅いのです.

まずは測ってみよう!

高血圧と言われたら、まずは自分で血圧を測ってみましょう.病院やクリニック、スポーツジムなどで測るのもいいのですが、「おのれを知る」ためにはできるだけ何回も血圧を測るのが早道です.目安は最高血圧140未満 かつ最低血圧90未満です.最近は家庭用血圧計が薬局や家電量販店などで5000円前後で売っています.

また、当院では血圧計の貸し出しも行っています.

要注意!“朝の高血圧”

家で血圧が測れるようになって、意外なことがわかってきました.通常、血圧は昼間活動しているときの方が高く、夜は低めなのですが、高血圧の人には正常と違ったパターンをもつ人がいるのです.昼間に病院で測ると正常だが夜に家へ帰ってからが高かったり(仮面高血圧)、朝方に血圧が上がってくる人などです.特に朝の高血圧は、心筋梗塞や脳卒中を起こしやすく十分な管理が必要です.

薬も進歩しています

高血圧には塩分の取りすぎだけではなく、ストレス、肥満、遺伝やホルモンの異常など様々な複合要因があります.ですから、「これさえやっておけば」という予防法や治療法はないのが現状です.

しかし降圧薬(血圧を下げる薬)は最近ずいぶん進歩し、効き目も確実になって副作用も少なくなってきました.ほとんどの薬が1日1回飲めばよいので、毎日飲むわずらわしさも減っています.いろいろな種類がありますので、自分に合った薬を医師に選んでもらいましょう.

 

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