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焼肉プリン?

最近、「プリン体カット」と謳ったビールをよくみますね。でも、プリン体ってご存知ですか? プリン体ってどうしてカットしないといけないのでしょうか?

プリン体は細胞の核(むかし学校で習いましたよね)の中にある物質で、食べものとして体内に入ると代謝されて尿酸になります。肉類がプリン体を多く含む食品の代表ですが、ビールも結構プリン体を含んでいます。つまり、プリン体カットのビールは、血中の尿酸が高い人のためのビールなのです(「焼肉にビール」は最悪です)。会社の健康診断や人間ドックで“尿酸値がちょっと高め”といわれたことのある方は、プリン体の摂りすぎ、そして「高尿酸血症」という立派な病気もちです。

風が吹いても痛い「痛風」

 高尿酸血症を放置すると「痛風」になります。尿酸値8.0以上が続くと、30%の人は5年以内に痛風発作を起こすといわれています。痛風発作は、血液中で溶け切れなくなった尿酸が結晶となって関節にたまり、急性関節炎を起こしたものです。典型例では足の親指の付け根が赤く腫れあがり、足を引きずらないと歩けないような痛みが3~5日程度続きます。足首や膝などに出ることもあります。発作の間は消炎鎮痛剤などを服用してじっと我慢です。1週間から10日で発作がおさまると、何事もなかったかのように元に戻ってしまいます。

これでほっと一安心・・・ではありません。このあとが大事なのです。血中尿酸値は7.0が正常上限なのですが、一度発作を起こした人は、尿酸値を7とはいわず6.0以下にコントロールしておかないとまた発作を繰り返すようになります。また、尿酸が腎臓に沈着すると腎臓を障害し、やがて腎不全→透析となります(痛風腎、と言います)。

痛風≒メタボ→動脈硬化

おなか周りが気になる太目の方々には、「メタボリック症候群(いわゆるメタボ)」という言葉もだいぶ耳慣れたことでしょう。糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)がメタボの判断基準になる病気ですが、これらの原因は脂肪やアルコールの摂りすぎ、運動不足、肥満などです。実は高尿酸血症も同様の原因で起こることが多いので、高尿酸血症であればメタボである可能性は高いと言えます。

メタボの人では動脈硬化がすすみ、その結果心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくなります。「尿酸値が高い」と言われたら、このような病気の予備軍であることを認識しなければいけません。

高尿酸血症の治療

高尿酸血症では生活習慣の改善が重要です。食べ過ぎ・飲みすぎを控え、体重をコントロールします。運動もしましょう。それでもダメなら薬を投与します。高尿酸血症の人には、体内での尿酸の産生が過剰になっているタイプと、尿への尿酸排泄が減っているタイプ、両者が混合したタイプがありますので、その人のタイプに合わせて薬を使い分けます。水分を十分に摂って尿量を多くすることも大切です。尿量が少ないと、尿中の尿酸が濃くなって尿路結石を作りやすくなるからです。

尿酸値が7.0を越えたら黄色信号。本当に痛風患者さんは痛そうですよ。受診は痛い思いをする前に・・・。

 

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尿酸と痛風 - 合言葉は“7.0”

アイビーメディカルインフォメーションシリーズ >尿酸と痛風 - 合言葉は“7.0”

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